目指せ雀傑!入門麻雀講座#3 進化する手牌
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良形変化とは
あのー…きご部長
一つ質問してもいいですか?
はい、すずめさん。
どうしました?
きご部長の対局を見ていると、よく分からない打牌が多いんです。
面子にならないのに牌を入れ替えるような…
塔子の変化…のことでしょうか。
1と2を持っているところに4を引いてきて、1を捨てるみたいな。
それです!
あれは何をしているんですか?
既にある塔子をより強い形に持ち替えているんですよ。
面子にはならなかったけれど、形が変わることで役が付いたり待ちが多くなったりする。これを「良形変化」と呼んだりします。
すずめさん、前回の「塔子の強さ比較」は覚えましたか?
進化する手牌
この図はリャンメン⇨カンチャン⇨ペンチャンの順で強い塔子であることを示しています。
リャンメン⇨カンチャンは分かりますが…ペンチャンとカンチャンは同じでは?
1手でリャンメンに変化できるカンチャンと、2手かかるペンチャンとでは天と地ほど違います。
カンチャンにはもう一つ、忘れてはいけない変化もありますよ。
なるほど!弱いペンチャンも育てていけば強くなるんですね!!
ペンチャンは幼年期1、カンチャンは幼年期2でリャンメンとリャンカンは成長期ですね!
カンチャン進化〜!リャンメンチャン!!
複合塔子
塔子の強さ比較で出てきた「対子」はどう扱うんですか?
最強ですか?完全体ですか??
対子は手の中にある個数によって強さが変わる特殊なブロックです。
この説明は後にしますが、今回は塔子に対子の性質が組み合わさった複合塔子について覚えましょう。
一部が対子になることで、順子にしかなれなかった塔子が順子と刻子どちら側への進化も可能になるんです。
塔子が進化するためのアシスト…
クルモ○だ!ク○モンのことですね!!
すずめさん…
コホン。
他に塔子が変化するパターンって何かありますか?
単独の塔子での変化についてはここまでの内容を押さえていれば大丈夫でしょう。
あとは面子に孤立牌や塔子が組み合わさることでより強い変化を起こす「連続形」というものがありますが、それはもっと上手になってから学びましょう。
分かりました。(うずうず)
まとめ
きご部長、今回は短めの記事になりましたね?
短いですがとても重要な内容です。
「何切る?」などで複雑な形を検証するにしても、ここが分かっていなければ意味がありませんからね。
なるほど!基礎は大事。
しっかり身につけて最速立直の特訓をしてきます!
頑張ってください!
麻雀の学習において大切なことは「覚える」ことではなく「理解する」ことです。
動画や戦術書で何百時間の学習を積んでも、実戦で気付けなければ何の意味もありません。
この記事でも一例としての形を紹介していますが、「これと同じ性質を持っている形はないかな?」と自分で考え、発見することをしなければ持ち時間が20秒しかない実戦で扱える知識とはならないでしょう。
また、動画学習にも落とし穴が存在します。学習レベルの定義の曖昧さです。
よく「初級編」と名の付く動画を見かけますが、これを雀士⇨雀傑への昇段に手こずっている方が見てもほとんど役に立たないどころか、中途半端な理解をして成績を落とすハメになります。
個人的な見立てでは「初級編」はほぼ雀傑レベルに必要な知識になっています。
初心者と初級者では言葉は似ていますがレベルには大きな差があると思いましょう。
学習内容の大まかなガイドラインとしては
初心⇨雀士はフリテンや役なしの「麻雀の基本的なルール」(本記事 第1回)
雀士⇨雀傑は「基礎的な牌効率」(本記事 第2回、第3回)と「立直と危険な仕掛けに対するベタオリ」(次回)
雀傑⇨雀豪は「連続形を含む牌効率とベタオリの精度」(掲載時期未定)
となります。
麻雀はハイレベルな技術を使いこなせても大して強くなりません。
勝率における貢献度の8割ほどを基礎が占めている特殊な競技ですので、馬鹿にせずに基本を呼吸のように当たり前のことにしてから、次のレベルの学習へ進みましょう!