kigokoro. 自然の木々を基調とした和柄を寄木でデザインした「ベントウッドリング」をハンドメイドして販売おります。ゆびわの「わ」は、「輪」であり「和」でもあります。人との縁が途切れることのない永遠の図形のよう、円に想いを込めてお届けします。カスタマイズも承りますので、贈り物にはもちろん、人と違うファッションをしたい人にもおすすめです。

目指せ雀傑!入門麻雀講座#4 振聴の呪縛

手なり進行を重要視する意味

きご部長!おはようございます!

おはようございます。すずめさん。
ブロック理論と手なり進行は身につきましたか?

ブロック数はごちゃっとした形だとまだ時間が掛かってしまいますが、毎局必ずやっているおかげでだいぶ早く数えられるようになりました。
手なり進行…とはなんですか?

配られた手牌から、真っ直ぐ立直に向かう手順のことです。
前回、前々回でお話しした内容のことを手なりと呼ぶんですよ。

なるほど…!あ!
この間の対局で、立直した後にあがりの牌が捨てられたのに「ロン」のボタンが出なかったんです。バグですか?

それは恐らく『振聴』(フリテン)のせいですね。

 

 

同順振聴に関してはポンやカンによってツモ番が飛ばされた場合には振聴が継続するので注意です。

振聴の解消方法

折角の聴牌なのにロンできないなんて切なすぎます…
どうにかならないんですか?

すずめさんは今「聴牌したら立直」というルールで打ってもらっていますから、立直後振聴はどうしようもありません。
ですがそうなる前に、できることならありますよ。

教えてください!

例えばこんな一向聴になっていたとしましょう。

 

 

普段なら筒子の7をそのまま捨てて萬子1か4筒子3か6を引いて立直を打つ場面ですが、萬子部分が先に埋まってしまうと振聴です。
ここで筒子の4を捨てておくことで筒子3の待ちが消滅し、振聴ではなくなるということです。

 

 

うーん…でもどうせなら両面がいいです…

手なりで真っ直ぐ打てば、基本的には振聴にはならないんですよ。
真っ直ぐのつもりなのに振聴になった時は、手順を疑いましょう。

手なり進行と振聴

ではすずめさん。テストです。
以下の配牌から、手なり進行で切り出す順番を答えてください。

てすとぉ!?

 

 

えっと…まずは字牌…白と発を捨てて…
その後は索子の9筒子の1でしょうか。

大正解です。孤立牌の切り順はマスターしていますね!
ではそこまでを整理したところでこんな形になりました。

 

 

甘いですねきご部長。これは知ってますよ〜!6ブロックです!
一番弱いペンチャンのターツ、つまり萬子の8と9を切ります!

はい、ここです。
ここでの正解は索子の8切りなんです。

そこは両面じゃないですか!なんてことを!!

思い出してください。索子の9は既に捨てています。
9は最後の待ちになっては困る、だけど5 7の形が残るので6は受け入れられます。
索子の6を引いたら改めて萬子の8と9を切ればいいですし、萬子の7を先に引いたなら索子の7や3を捨てて5ブロックにすればいいんです。

6ブロックには制裁を与えねばならぬのでは…

孤立牌が残っていたり、振聴の解消だったり、他にやるべき事が残っているときはそちらが優先です。
『6ブロック打法』なんて呼んだりもしますね。様々な変化に対応できる柔軟性のある打ち筋です。

 

 

まとめ

6ブロック打法…強敵の予感がします…

確かに、少しレベルの高い領域に片足を踏み入れてしまいました。
初心者のうちは素直に5ブロックに絞って、振聴で聴牌したら立直しない。みたいな判断でも良いかもしれませんね。

それならアシストで表示されるので私にもできそうです!

今回から麻雀における守りの基礎「ベタ降り」について解説する予定でした。

ですが前提として「振聴」というものに関して理解していないと、解説された牌がどうして安全度が高いと言えるのかが理解できないと思い、ルール解説としての振聴編を急遽差し挟むことにしました。

 

麻雀という競技は先ず「牌効率」が前提として存在し、「相手が牌効率通りに進行したなら」という仮定の元に守備の知識が成り立ちます。

そしてその守備の知識を逆手に取った「引っ掛け」や「山越し」といったテクニックや、そもそも基本の進行を行わない混一色(ホンイツ)や対々和(トイトイ)・七対子(チートイ)、混全帯么九(チャンタ)などの「変則手」に派生していきます。

 

変則手の組み方は分かっていれば戦術の幅が大きく広がりますが、基本の手なりが覚束ない状態では手役ばかり追い求める鈍重な雀士になってしまいます。

現代麻雀では手役よりも速度が重要視されていますので、本記事ではその辺の変則手については当分の間触れるつもりはありません。

どんな配牌を貰っても「最短で立直に向かうには」だけを常に考えてひたすらに練習を重ねてください。短期的な成績は多少伸び悩むかも知れませんが、この特訓は絶対に裏切りません。

 

さて、守備の知識を身に付けるにあたって、第1回で触れた向聴数の数え方8-(ブロック数+面子の数)や第2回・第3回の手なり進行は、今後の麻雀学習において完璧に理解していないと実戦で使いこなすことは不可能になってしまいます。

どんな時でも牌姿を見たら必ず、最低限ブロック数(できれば向聴数)を数えてください。

向聴数が分からない強者は存在しません。

 

ネット麻雀は4位にさえならなければ徐々にポイントは増大し昇段していきます。

攻めの技術が前提にあるとはいえ、守りの方が数段重要となりますので、ここからの内容も気を入れて身につけてください。

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