kigokoro. 自然の木々を基調とした和柄を寄木でデザインした「ベントウッドリング」をハンドメイドして販売おります。ゆびわの「わ」は、「輪」であり「和」でもあります。人との縁が途切れることのない永遠の図形のよう、円に想いを込めてお届けします。カスタマイズも承りますので、贈り物にはもちろん、人と違うファッションをしたい人にもおすすめです。

目指せ雀傑!入門麻雀講座#7 雀傑への軌跡

弱くなる麻雀

(何をどこまで教えるべきか考えていたら時間が経ってしまった…)

きご部長!お久しぶりです!!

すずめさん。だいぶ席を空けて申し訳ありません。
最近の調子はどうですか?

それが…全然勝てなくなってしまって…
自分なりに色々考えて変えてみてるんですけど…
全然ダメで…

なるほど、ちょっと牌譜を見せてくださいね…
ふむふむ…なるほど…

きご部長がよく『放銃しなければラスらない』と言っていたので放銃しない打ち方を調べて試してみてるんです。
字牌を1枚抱えて打てば、困った時にそれを捨てられるから安心だって書いてあって、きご部長もよくそうしているしやってみているんです。
でも、あがれないし、結局現物が無くなったら放銃しちゃうし。
どうしたら良いんですか?

元の麻雀に戻しましょう。

それじゃ勝てないから悩んでるんです!!

新しい知識は完全に自分のものとしてからでなければ却って自分を弱くするんです。
どういう時にその技術を使うのか、その使い方は、切り替えるタイミングはいつなのか。
『知識は薬と同じで、使い方を誤れば毒になる』と平澤元気プロも仰っています。

今の私は…前よりも弱いんですね…
きご部長!またイチから叩き直してください!!

 

 

常に全力で立直を狙う(初心・雀士共通)

では、CPU対局を使って配牌から終局までの手順を一緒に確認しましょう。
銀の間を突破するまでは、全員同じ打ち方で問題ありませんよ。

 

 

東1局 0本場 親番のドラは索子の1ですね。

指差し確認、素敵です。
さてどういう方針で何から切っていきましょうか。

萬子の56筒子の77索子の78、発発で4ブロック0面子。
四向聴の配牌ですね。
発をポンすると筒子の77が雀頭になりそうですが、こういうのってどうしたら良いんですか?

 

 

発をポンする場合、他のブロックを鳴くか鳴かないか、
発より先に鳴ける牌が出たらどうするか等 全体の方針を考える必要が出てきます。
すずめさんにはまだ難しい判断も多いですし、手牌も短くなって防御面で不利になることのデメリットの方が大きいので、例え役牌であっても鳴かなくていいと思いますよ。

なるほど…あがり率を高めたくてとりあえず鳴いていました。
打牌候補としては、今の私は…字牌を切るのが怖くて萬子の1を切っていますが…
昔なら…北です!

そうですね。
銀の間まではひたすら「立直」を目指しましょう。
立直にとって大切なことは「有効牌の枚数」です。
1・9の牌と字牌では受け入れ枚数は4倍ほど違います。
字牌で、自分の役にならない北からいきましょう。

 

 

そうでした…一番初歩的なことを私は忘れてしまっていました…

麻雀の成績は難しい技術よりも、「基本的なことをどれだけ当たり前として理解できているか」の方が影響します。
上手い打ち手はそれを当たり前に理解した上で、そのロスを補って余りある何かを見ているので今のすずめさんとは打牌選択が異なっているんです。
それを分からずに打ち方だけを真似すると、痛い目を見ることになるでしょう。

 

 

これも、西で良いですね。シュッとしてますし。

そうですね。
シュッとしています。

 

 

さぁ手が進みましたよ!
どうしますか?

ここで萬子の1ですか?

あれ?ダブ東や発をポンしてあがりたいんでしたっけ?

立直が打ちたいので東を捨てまーす!!(食い気味)

 

 

昔きご部長が教えてくれた立直の強さ。
ベタ降りを覚えた今ならよく分かります。
裏ドラがある以上、どんな打点に化けるか分からないから立直は強いんですね。

そうです。
立直後1巡以内にあがれば「一発」、自分でツモってあがれば「門前清自摸和(ツモ)」の役も付きます。
最高にツイていれば立直のみの1300点が、立直 一発 ツモ 裏ドラ3の跳満12000点に化けることだってあります。
立直は強いんです。

 

 

方向転換のタイミング(雀士以上)

 

 

索子の8を引きました。
索子は789で面子になっているのでこれはいらないですね。

本当ですか?
萬子の3を引いて13ができるのと索子の7を引いて77889が出来るのはどっちが嬉しいか考えてみてください。

一盃口(イーペーコー)ってやつですか?

いいえ?そんな役知りません。
すずめさんの麻雀には「立直」以外の役はありません。
それでも、これは萬子の1を切る局面です。

1はカンチャンかペンチャンにしかなれないけれど、8は両面ができる可能性があります!
索子の1はドラなので、萬子の1が一番 有効牌の質が低いですね!

 

 

そうです。
麻雀は”両面を作る”ことを大切な過程としているゲームです。
孤立牌は「くっつき候補」と呼ばれることもあり、より両面になりやすいくっつき候補を残していくことで、聴牌確率が高くなっていきます。
具体的には
字牌<1・9牌<2・8牌<3〜7牌
となりますね。

 

 

おっとっと…立直ですか。
現物は…索子の1だけですね。

立直と言われた瞬間に現物を確認する姿勢は素晴らしいです!
さすが、放銃を徹底的に恐れて打ってきただけのことはありますね。

結局聴牌出来ませんでした…

まだ分かりませんよ!
降りていたら聴牌することもありますし、一先ず目下の目標は「放銃せずに降り切る」ことです。
ツモなら止むなし、対面さんや上家さんが放銃してしまえば、自分はノーダメージなのでラッキーですね!

はい!鉄壁の守りをお見せします!!

 

 

私は甘くありませんよ。
対面さんがチーした索子の4。あれは立直をかけた下家さんが捨てた牌です。
つまり現物!

ナイスぅ

 

 

 

 

んにゃっ!
二軒立直…きご部長〜無理ですぅ…
索子の7?上家さんの現物です?

それでも良いですよ。
全員に対する現物が無い以上、放銃の可能性は0にはなりません。
ひとりには確実に通る牌を打つというのは選択肢として理に適った素晴らしい考えです。

「それでも」ってことは、きご部長の選択は違うと?

そうですね、僕はここで発を切ります。
どうせ索子の7も下家さんには危険ですし、通ったとしても次に切れる牌もない。
いっそ危険を冒すなら次順の安全を買える対子の牌を選びたいと思います。
候補としては筒子の7索子の8か9そして発。
二人への安全度を考慮すると、その4種の中では字牌である発が一番安全そうです。

 

 

自分で2枚持っているから、シャンポン待ちになっている可能性も少し下がっているように思えますね。

 

 

なんか…あがれそうな形になってません…?

たまたまです。
索子の1や4といった孤立牌がたまたま現物になったからそう見えるだけです。
油断せず、しっかり降りていきますよ!

でもまだ現物はありません…いよいよ索子の7でしょうか。

よーく見ると索子の6を対面さんが通してくれましたね。
筋になった1・9牌の危険度は字牌と同じです。
ということは対子で持っている索子の9は先程の発と全く同じ感覚で切って良い
ということになりますね。

 

 

なるほど!これで更に2巡凌げますね!

 

 

まとめ

あっ上家さんの立直後放銃でしたね。

立直 平和 ドラ1…ふむ、綺麗な手でしたね。
お見事です。

今回は立直を受けてしまって最後まで自分のあがりを追うことは出来ませんでしたが、現物がなくても降り切ることが出来ました!
安全牌の字牌を抱えていたわけではないのに…

「放銃したくないから」安全な字牌を1枚だけ抱えるのは大きな勘違いです。
字牌を1枚だけ抱えるのは「安全に追いかけ立直に持ち込む」という攻めの思考の結果です。
絶対に放銃したくないなら字牌は5枚くらい抱えて、立直が入るまでは自分の面子を全て崩して現物以外の牌を捨てていくような打ち方になります。

それじゃあ絶対にあがれないですね…

あがる必要がなく、放銃さえしなければいい時はそんな打ち方をするときもあります。
「配牌降り」とか呼ばれる技術ですが、様々な要素を総合的に判断できる上級レベルになってからでなければ、使うべきでないタイミングにまで使ってしまって大惨事になるでしょう。

難しく考えすぎていたかも知れません。
全力で立直に向かって、先に立直と言われたら全力で守る。
今の私が自信を持って出来るのはそれだけなんですね。

それが、すずめさんの武器です。
いろんな武器を中途半端に扱うより、今持っている武器を誰よりも信じて研ぎ澄ます。
それが勝利への最短距離なんです。

お久しぶりです。

そして明けましておめでとうございます。

年末年始は仕事が忙しかったり、久々に帰省したりとバタバタしておりました。

 

さて、今回の記事は今までの総集編として執筆しましたが、雀傑を目指す「入門麻雀講座」はこれにて完結となります。

僕自身が金の間でも玉の間でも放銃率11%台の守備型雀士なので、防御の技術をもう少し書こうとも思いましたが、ここまでの内容でも徹底して研ぎ澄ませてもらえれば雀傑にはなれると思い、続きは雀豪を目指す「初級麻雀講座」で紹介していこうと決めました。

 

その決め手となったのが、2024年1月6日〜7日に開催された「にじさんじ麻雀杯2024」での倉持めるとさんの活躍でした。

彼女は麻雀を始めてたったの3日で同大会の決勝にまで駒を進めました。

総勢80名を超える大きな大会で、前回覇者であり神域リーグ優勝、個人三冠の空星きらめさんを準決勝で抑えての大快挙です。

 

彼女に出来ることは「立直」それだけ。

たった一つの武器を片手に、それでも彼女はその武器を信じて戦い抜きました。

それが結果につながることも、無力に散ることもあります。

しかし自分の武器を信じられない人に勝ちはありません。

 

決勝戦2戦目オーラスの和了は確かに(上級者から見れば)あまり良くなかったかも知れません。

それでも僕は、最後の最後の最後まで「自分にできる立直という武器」を振りかざして戦った倉持めるとさんの勇姿に感動しました。

優勝は緑仙さんです。彼の見事な打ちまわしはもちろん素晴らしいの一言です。

ですが、MVPは誰ですか?と問われれば僕は倉持めるとさんに迷いなく一票を入れます。

 

麻雀はとても難しいゲームです。

覚えることが多く、判断も複雑で、何からどの順番で手をつけたらいいか分かりません。

教材となる書籍や動画は溢れかえっていますが、自分のレベルで摂取すべき情報がなんなのか、自分では中々判断できないものです。

僕自身、始めて雀傑にあがった時には和了率を放銃率が上回るという惨憺たる麻雀を打ち、東風戦40局程度で銀の間に叩き落とされました。

その後、色々な知識を身につけるもなかなか強くなれず、三人麻雀で「麻雀で強くなるとはどういうことか」をようやく理解し、金の間へリベンジ、たったの半荘92局で雀豪へあがりました。

このブログは、そんな僕自身の実体験から、雀傑になるために、銀の間を勝ち越すために必要な技術のみにスポットを当てて執筆したものです。

麻雀を始めたばかりの方への一つの道標となりましたら、何よりの光栄です。

 

入門雀士の若葉すずめさんも迷いながらも一つひとつの知識をしっかりと武器として、すっかり一人前の雀士になりました。

彼女なりの「こうしたい」が少しずつ芽生えてきたように思います。

その意思を叶えるための技術を次回以降の「掴め雀豪!初級麻雀講座」で紹介していきます。

これまでの入門麻雀講座とは違い、細かいレベルの話になっていきますし、一つひとつの技術の習得にかかるカロリーも今までの比ではありません。

それでも、金の間で勝ち抜くために必要な最小限の技術となりますのでお楽しみに!

第6回 硬さの秘訣>>

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です